こんにちは、夢子です。
どんな仕事でもそうですが、仕事をしていて「大変だなぁ」「きついなぁ」と思ってしまった事って、一度は思ったことや感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
介護の仕事をしている同業の方に聞きますと、うちも大変なんだよ!ということをよく耳にします。
介護現場の介護士がプロとして介護の仕事をしていても、改めて大変だなぁと思うとこ多々あります。
これから介護士として介護現場を経験する方や、今現在介護現場でバリバリ働いている方、両方の方がいますが、特にこれから介護の仕事をする方に取って、何が大変なのかを知ったうえで介護の仕事をした方がすんなりと入りやすいと思います。
介護士が介護って大変と思う瞬間TOP10!
介護の仕事は基本的に介護を受ける側(利用者)に、介護サービスを提供して成り立っていますが、相手と接した時の介助方法や介護業務の中にあるサービスを提供した際に「大変」と思う事が多々あります。
という事で、介護現場の介護士が介護って大変と思う瞬間を10個あげてみたいと思います。
これから介護の仕事をする人にとって、参考になって頂ければ幸いです。
入浴介助をした時
入浴介助をした時の、なんというのでしょうか、達成感というか疲労感というか。
わたしの勤めている介護施設ですと、入浴は週に6回あって1日に20人以上を3人の介護士で回しています。
たまに欠員が出て2人の介護士で回していますが、みな汗だくになって入浴介助しています。
わたしも人員が足りない時に介助を行いますが、疲労感はものすごいものがあります。
入浴介助の何が大変かというと、暑いのも勿論ですが、利用者が本当にこの要介護度で合っているの?と、疑問に思うくらい自立度が下がることです。
要介護1の方なのに、脱衣場で椅子に座って何もしないとか、入浴時に洗身洗髪は職員が全介助するのは当たり前という状態。
利用者に自分でやるように言ってもやらず、次がつかえているので介護士が着衣着脱をやらざるを得ない。
介護全般を通して疲労感が一番なのは、入浴介助と言っても過言ではないくらい大変です。
排泄介助をした時
排泄、自分にもあなたにも誰にでもある生理現象の1つ。
他人の排泄時に世話をする、というのも介護士の仕事の1つです。
排尿や排便の介助をする際、排尿は苦ではないと思いがちですが、人の排泄量は他人ではわかりません。
基本的には介護用パッドを装着していますが、そのパッドでは抑えきれずに漏れてしまい、着替えなおすという行為は介護施設ではよく見かけます。
排便時も同じように、排泄介助のあと汚れてしまったら着替えます。
介護士として、いかに対象者の衣類やオムツ類を汚さずに介助できるかが、排泄介助の肝要な部分と言っても過言ではないでしょう。
着替えさせる方のも着替える方も大変ですからね。
夜間帯の対応時
介護施設の常勤の介護士にとって夜勤はほぼ必ず行っています。
介護施設によっては1人で行わなければならない施設もあれば、2人以上でしっかりと行う施設の両方があります。
夜勤を行うと夜勤手当がもらえるので給料アップが見込めますが、その分かなり大変な業務となっています。
大まかな夜勤の時間帯は以下の通りです。
ショート夜勤
- 22:00~7:00までの勤務で、夜勤明けを休みにするタイプ
- 19:00~7:00までの勤務で、休憩が3~4時間あるタイプ…など
基本的には遅番者が帰ったあとから早番者が来るまでの夜間帯を勤務するという事になります。
ロング夜勤
- 17:00~9:00までの夜勤で、夜勤明けの翌日は公休。
- 16:00~10:00までの夜勤で、休憩が2時間ついていて夜勤明けと翌日公休が付いている。
この夜勤スタイルは拘束時間が長いですが、夜勤明けと公休がしっかりと取れるのが特徴です。
夜間帯のという時間は基本的に皆寝ている時間帯ですが、誰か起きていたり体調を崩されたり転倒などの事故が起きないかと不安になったりと、夜勤職員も気が気じゃないのが事実。
介護士として夜勤を行う事は、神経と体力の両方を使うので大変!と思う瞬間の1つとしてあげても間違いありません。
救急搬送時
高齢者施設なので入居されている利用者は基本高齢者です。
40歳から64歳までの2号被保険者はともかく、高齢の方ばかりなのは事実で要介護の区分が確定している方(更新申請なども含め)が入居されているのが基本です。
その方たちは何かしらのリスクを背負っている方がほとんどで、歩行が不安定だったり基礎疾患だったり様々です。
その方たちが急変して体調不良を訴えたり、歩行時に転倒して骨折してしまったり、救急搬送することもしばしばあります。
救急隊が来るまでは自分たち介護士が何とかしなければならないことや、それがもしも夜間帯だったときは更に人が少ない状態で対応しなければなりません。
それを考えると、救急搬送時の対応は大変と思う瞬間にあげてもおかしくはないかなと思います。
レクリエーション担当時
レクリエーションは本来であれば娯楽や余暇という意味合いになりますが、介護でのレクリエーションはあくまでも生活の質:QOLに大きく左右されています。
介護施設や通所介護(デイサービス)で行われるレクリエーションは、基本的には介護士と利用者が会話をしたりゲームをして楽しく行われます。
ですが、利用者のQOL以前に、レクリエーションを行う介護士がコミュニケーション能力が苦手とか、毎回何をやっていいかわからないと悩み苦しむ介護士はたくさんいます。
デイサービスですと月の日程表が掲示されてその通りに進むことが出来ますが、介護施設のレクリエーションとなると、行き当たりばったりの行事やレクリエーションが多いです。
予定表が作られていなく、そもそも作られていてもそれを行うのが億劫な介護士がいる、そこを考慮して介護施設のレク担当者は大変だ!
と言っているので、介護士のわがままな部分はありますが、やらされていると思いながら仕事をするのも嫌だと思いますので、レクリエーションが大変!と思う方は行事の少ない介護施設に転職してみてはいかがでしょうか。
見守り要員で1人取られる
介護で言う見守りも世間一般で言う見守りも全く同じ意味合いで、安全に過ごすためのにフロアや食堂で過ごされている利用者を事故の無いように見守りするという事になります。
ですが、見守り要員として一人の介護士を取られてしまうという事に大きな問題があります。
認知症の方の見守りは、一瞬の目を離した隙に転倒やずり落ちなどの事故や、奇声を上げたり叫ばれたりという行動をする方の見守りも少なくありません。
ほぼ必ず見守っていないと1分2分後の未来がガラッと変わっている場合もあります。
見守り要員は必須ですが、1人の介護士が見守っている間に他の介護士が排泄介助や入浴介助などを行わなければならない事態が発生します。
そして、見守り以外の介助や仕事をしている介護士に偏見が生まれます。
見守りしてる介護士って楽そうだよね。
見守り要員は居なければならないのは事実ですが、他の方からすれば楽に思われてしまい、その気遣いや楽ではないけど見守りばかりしていると思われてしまう事に対して、大変さを覚えることもあります。
頻回に鳴るナースコールの対応時
居室や共有トイレなどにナースコールが設置してあるのが当たり前の介護施設。
そのナースコール対応が大変だ!という事も多々あります。
特に夜間帯のナースコール対応は、少ない介護士で捌かなければならないので、たくさん鳴り響くとストレスに感じる介護士は多くいます。
わたしが夜勤中に感じるストレスの中では、鳴り響くナースコール対応は1位2位を争うくらい大変だと感じています。
みんな頼むから寝てくれ!と、毎回思いながら夜勤をしていたのを思い出します。
暴力暴言のある利用者の対応時
日常生活の中で、暴力暴言を見たり聞いたりすることってあまり無いと思いますが、介護施設の中には利用者が暴力や暴言を吐いてくることが少なからずあるのが事実です。
つい先日、入浴介助を行っていた時に、男性の利用者が20代の女性介護士に強い口調で「つまらなそうにやるならやらなくてもいい!」と怒られていました。
20代の女性介護士は泣いてしまい、しばらくの時間、利用者の顔を見ることが出来なかったと言います。
手が出る暴力は体の外身が傷つき、言葉の暴力は体の中身が傷つきます。
日常では味わったことのない出来事を仕事で味わうのですから、たまったもんじゃないと思うくらい大変な出来事です。
暴力暴言をしてくる利用者に対してお咎め無しの介護施設や、それでもありがとうと言ってくださいなどという問題解決のためのカンファレンスを行わない介護事業所に勤めているなら転職を考えましょう。
介護拒否のある利用者の対応時
オムツ交換の時間になって、居室に伺うとすでにふてくされている利用者もいます。
「あんたなんかにやってもらわなくても平気よ!」など強い口調で言われてしまいます。
拒否があってオムツやパッド交換できない場合、誰かほかの介護士に代わってもらえば交換可能の時もありますが、それが出来なかった場合は失禁してしまい大洪水です…汗
失禁したら冷たいから早く替えて!と言ってきます。
一回だけパッドを交換できれば着替えもベッドのシーツ類も交換しなくて済むのですが、拒否や抵抗があると介護士も無理に介助は出来ません。
入浴のお誘い時も同じことが起きます。
入浴に抵抗や拒否があるため全く入浴しない利用者もいますが、さすがに週に1回は入ってもらいたいので、半ば強引にお連れする場合も致し方ないのかなと思ってしまいます。
毎回抵抗があるわけではないかもしれませんが、拒否や抵抗する利用者の気遣いに疲れてしまい、介護って大変だなぁと感じてしまう介護士は意外とたくさんいます。
クレーマー利用者の対応時
何に対してもクレームを言ってくる利用者はきっとどこにでもいます。
食事がまずい、介護士他職員の対応が悪い、とか。
職員のことならまだしも一緒に共同生活をしている他の利用者にも直接言ってしまい、トラブルになってしまうケースも多々あります。
被害妄想も多く、あの利用者が私のことを悪く言っている、悪口を言っているから出ていかせるよう言ってちょうだい、などなど。
あんたがすべての根源だろ!と言いたいですが、仲裁している介護士は大変なのでケアマネージャーや生活相談員に替わりますが、クレームって面倒で大変だなぁと思う介護士も多くいるのは事実です。
介護施設にて介護士が週5回も入浴介助を行う実態
肉体的に大変と思う1位の入浴介助
間違いなく体力を一気に消耗する介助は入浴介助です。(個人的にw)
夜勤も体力と精神を浪費しますが、非常勤の時短パートさんなどは夜勤はやらず、入浴介助はほぼすべての介護士が関わることなので肉体的に大変だと思う介助は入浴介助一択です。
入浴介助を週3回以上やったあとの疲労感
その入浴介助を週に1回~2回ならまだいいですが、週に3回以上の入浴介助を行った時の疲労感は物凄いものがあります。
疲労感の他にも達成感とかある介護士もいるでしょうけど、わたしは疲労感しか残りません。
入浴介助を行った日の夜は、ぐっすりと眠れることが出来るでしょう。
人員不足による入浴介助者の固定回数
介護業界全体に言えますが、介護施設や介護事業所はただいま絶賛人員不足中です。
特に介護施設の場合は、日中働いてくれるパートさんに負担がのしかかってくることが多々あります。
入浴介助の回数の偏りがどうしても出てしまって、Aさんは週に3回、Bさんは週に4回など、ほぼほぼ入浴介助の回数を固定されてしまっています。
もう少し介護士が充足してくれれば偏ることもなく、均等に人員を振り分けることも出来るのですが、介護業界全体の人員不足が解消されない限り難しい問題となっています。
同性介助を売りとした介護施設の入浴介助
介護施設や介護事業所によっては、同性介助または半同性介助を売りとした所もあります。
入浴は人の裸を見てしまう、見られてしまう場所でもありますので、利用者の希望で同性介助を行っているところもあります。
そこに若干の問題も生じます。
女性介護士が女性利用者を介助するのは何の問題もない、それに対し男性介護士が女性利用者を介助することが出来ない、でも女性介護士が男性利用者の介助ができる。
という事は女性介護士の方が圧倒的に入浴介助数が増えてしまうという事です。
介護業界は女性介護士が活躍する職場が多くあり、男性介護士が少ない介護施設は多々あります。
男性利用者の介助は男性介護士がやればいいじゃん?と思うかもしれませんが、その男性介護士が圧倒的に少ないので、どうしても入浴介助の時は女性介護士に負担をかけてしまう事が避けられないのです。
入浴介助回数は施設をうまく回すために重要
この見出しの最初に、
と書きましたが、全くその通りでして、入浴介助の方が好きだ!という介護士もいます。
- フロアで他の利用者のことを気にしなくても済む。
- 入浴介助にだけ没頭していれば干渉されない。
- 入浴介助をしているという大義名分が出来る。
ということが挙げられます。
同様に、夜勤の方が日中働くよりも好きだ!という方もいます。
介護施設の介護士たちの不満のすべては消えないけど、少しでも介護士全員を配慮して業務配置を行うことが肝要です。
うまく介護士たちを回していく為には入浴介助が好きな介護士は入浴介助に、フロアの方が負担が少ないと思う介護士はフロアをメインに配置してバランスを取っていくことも肝要です。
入浴介助をやりたくない!というのは介護士としてわがままなだけですが、回数は考慮してあげないと不満が募って絶対辞めてしまうでしょう。
結果的に介護業界全体に言えること
恵子さん、全くその通りです!人手不足がすべての根源です!
声を大にして言ってしまいましたが、人員を確保するにも賃金面でもっと優遇されないと介護士にわざわざなろうなんて人はいないと思いますが、高賃金の介護施設は探すと意外とあるものです。
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まとめ
介護士として介護施設や介護事業所に就職したら入浴介助は避けて通れません。
最初のうちは入浴介助を覚えなきゃと必死で、疲れも忘れるほどがむしゃらに介助していましたが、慣れると慢性的な疲労感が溜まってきます。
うまく有給休暇を取得したり、リフレッシュしたり、体を休めることが肝要です。
疲れてどうしようもなければ上司に相談してみてくださいね。
何も聞いてくれない無能な上司じゃなければ、きっと親身に話を聴いてくれると思います。
上司もきっと現場で入浴介助をやってきていると思いますから、気持ちはわかってくれるはずですよ。