こんにちは、夢子です。
ケアマネージャーとして勤めて早8年。
結果的にはいいことばかりではなかったけど、今までケアマネージャーを続けられているってことは、ケアマネージャーは楽しい職種なのかなと実感しています。
そんなケアマネージャーのほんの外側だけを掻い摘んで見ていきましょう。
ケアマネージャーとはなんだ!?
ケアマネージャー(介護支援専門員、以下ケアマネージャー)は、介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように、ケアプランの作成や介護に特化したサービス事業者との連絡や調整などを行います。
ケアマネージャー試験合格が大前提
ケアマネージャーになるためには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。
指定業務の経験がないと受験できないなどの条件があるものの、仕事のやりがいは充実しており、資格の中でも特に取得したいと思う介護職の方たちはたくさんいらっしゃいます。
指定業務経験の壁とは
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、管理栄養士、精神保健福祉士
ケアマネージャーの主な就職場所
主な職場は、居宅介護支援事業所や、特養や介護付き有料老人ホームなどの介護施設、自治体の介護相談の窓口となる地域包括支援センターなどです。
ケアマネージャーになるには
先にも書きましたがケアマネージャーになるためには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。
介護支援専門員実務研修受講試験に合格した後に受ける研修を修了し、ケアマネージャーとして登録された資格証の交付後に、いよいよケアマネージャーとして働くことが出来ます。
研修を受けるための試験に合格する
そもそもですが、ケアマネージャーの試験は介護支援専門員実務研修受講試験なので、この研修を受けるために試験が行われます。
介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、研修を受講し、ケアマネージャーとして都道府県に登録される、という流れでケアマネージャーになれます。
ケアマネージャーのやりがいを語る
他人の生活に介入し改善する
ケアマネージャーのやりがいと言えば様々ですが、他人の生活や人生にちょっとだけ介入して、改善したりすることができるというところです。
もちろんその逆もありますが、基本的にはその方の生活を良くしていこう、改善点を見つけて家族に提案や相談をしていこう!などと思ってケアマネージャーはケアプランを作成します。(わたしならそうする)
相手のニーズに応えていく
利用者の生きがいや楽しみを見つけて、利用者のニーズに応えていくことが出来る、結果的に笑顔やありがとうが増える。
わたしはそこに大きなやりがいがあると確信しています。
わたしは施設でのケアマネージャー経験が長いですが、自立度が上がり、在宅復帰できた利用者様を数名ですが見てきました。
その時にケアマネージャーとして特別にやりがいを実感しました。
ケアマネージャーが作成した計画で相手の人生を左右する
自分(ケアマネージャー)が作ったケアプランで施設の介護職や他職種が連携してバックアップし、利用者の希望であった【在宅復帰したい】に応えていった結果それが事実となり、その利用者様の笑顔とありがとうを聞くことができました。
在宅復帰した事実は本当にケアマネージャーをしていて良かったと実感できた瞬間でした。
介護職の醍醐味の延長上にケアマネージャーあり
介護職の仕事は、自分で考えて、成長していけるのが醍醐味です。
介護職の仕事はルーチンワークではありません。
老若男女、長く続けられる点も介護職の仕事の魅力です。
その介護職の醍醐味をそのままに、楽しく時には辛いけどとてもやりがいのあるケアマネージャーという仕事にスライドしていってくれれば幸いです。
ケアマネージャーの仕事
ケアプランの作成
ケアプランとは介護サービス利用計画書です。
読んで字のごとく、介護サービスを利用するにあたって必要な計画書です。
本人やその家族もケアプランを作成することが可能ですが、ケアマネージャーに依頼するのが一般的です。
アセスメント能力
ケアプランを作成する際、サービスを受ける利用者が抱える問題点を明確にし、利用者の課題を把握・分析するための【アセスメント (課題分析)能力】が求められます。
利用者(当人)をアセスメントし、生活に対してどのような希望があって、その希望を満たすためのニーズを探して目標を設定します。
家族や本人周辺も気にする
それは利用者本人だけではなく、本人の家族が抱えている問題や状況、周辺の環境への思慮も必要となります。
それらすべてをアセスメントし、ケアプランを実践してはまた更新と、状況に応じてアセスメントは更新していきます。
給付管理
利用者の介護費などの支給限度額を管理することを言います。
わたしの勤務している施設では、事務員が行っていますが、居宅のケアマネージャーが行っているイメージが強いです。
居宅介護支援事業所でも事務員が行っているケースはあります。
国保連請求は翌月10日までの緊張感
事業所に対して介護給付が行われるよう、国民健康保険団体連合会(国保連)に必要書類を提出する必要があります。
もしも給付管理がしっかり行えず滞ってしまうと翌月に持ち越しになり、各サービス事業所やサービス事業者に多大なる迷惑をかけてしまいます。
そうならないためにも、給付管理票の国保連提出などの期日(翌日10日まで)や、内容の不備など無いように確認を確実に行います。
このように事務的な業務でも神経を使うところがあるのがケアマネージャー業務の特徴です。
利用者と行政やサービス事業所との調整
ケアマネージャーには、サービス事業所と利用者やその家族をつなぐ役割も求められます。
介護保険サービスには、訪問介護や通所介護(デイサービス)、訪問入浴などがあります。
居宅ケアマネージャーが主に行う調整
主に居宅ケアマネージャーですと、利用者に合ったサービス事業所を提供します。
問い合わせてきた利用者にサービス事業所を見つけてもらうのも難しい話ですので、どのような希望があるかも踏まえて情報を聞き出し、ケアマネージャー自身が持っている情報をすべて巡らせてサービス事業所を探して提供します。
施設ケアマネージャーが主に行う調整
施設ケアマネージャーですと、基本的には施設の中でサービスを提供しなければなりません。
施設の中には医療体制やリハビリなどを含め、施設内でどのようなことが出来るのかを把握しておく必要があります。
わたし個人的には、施設ケアマネージャーは病院との連携が多いと実感しています。
施設の中で体調を崩された利用者を受診しなければならないといった時の対応や、入院になった時の家族連絡や他の対応、救急時の対応、退院時に病院の相談員との調整、そして退院前におけるアセスメントを含む実態調査(実調)など。
書き出してみると意外と多いことに改めて気が付きました。
ケアマネージャーの仕事内容(雑務編)
ケアマネージャーは何でも屋と言われてしまいがちな昨今。
居宅ケアマネージャーは業務終了後も社用携帯電話を持って帰ることも少なくなく、常にオンコール(利用者からの電話)状態もあると聞きます。
施設ケアマネージャーは他の職種と兼務していることも多く、わたしの場合は介護職と兼務しているため、介護職が少ない日ですと現場をフォローしたりします。
本当に介護職が少ない時は夜勤もします。
夜勤中にケアプランを作成したり、アセスメントをまとめたり、巡視以外にも雑務で溢れかえっています。
ケアマネージャーの仕事内容は介護保険中の介護業務の枠では収まりきれません。
施設のエアコン掃除に倉庫整理、物品の発注や受注、お客様対応などなど、挙げたらきりがありません。
ですが、自分がケアマネージャーとしてやりがいを見つけられたとき、やっていて良かったと思う時が来るでしょう。
まとめ
ケアマネージャーは専門的な業務がほとんどです。
したがってケアマネージャー業務を遂行しながらさらに、質の良いケアマネージャー業務を自ら積み上げていくということが大事になってきます。
最近では高齢化が一気に進み、ケアマネージャーや介護職の活躍の場は増えるばかりとなっている現状。
ケアマネージャーの資格を取得し、さらなる自己研鑽が出来ればと思っています。